私が料理プロデュースを手掛けている、全メニュー電子レンジ調理のお店「ビストロレンチン!」もオープンから一週間弱が経過しようとしております。
おかげさまで多くのお客様にご来店頂き、「冷凍食材を使っているとは思えないほど美味しかった」という嬉しいお言葉もかけて頂けました。
私がここまで冷凍食材にこだわるのには、もちろん冷食を愛しているからというのも理由の一つではありますが、それだけではありません。
世界的な問題となっている「食品ロス」に対して目に見える取り組みがしたかったからなのです。
世界では毎年、食料品の3分の1にあたる13億トンが廃棄され、多大な経済的損失が出ています。
この問題に対して各国は既に以下のような取り組みを始めました。
フランス :食品の廃棄を法律で禁止する
イギリス :廃棄される食品を仕入れて調理する飲食店の誕生
デンマーク:賞味期限切れ食品専門のスーパーが世界初オープン
アメリカ : “消費期限切れ間近”情報がわかるアプリ→割引で買うことができる
このように食品ロス問題に対して世界は真剣に対応策を考え始めているのです。
日本はと申しますと・・・かなり深刻な状況と言わざるをえません。
世界中の国が飢餓の国に食糧援助をしている中、その援助している食品の2倍以上の量を日本は捨てているのです。
この問題に対して、私たちにも何か出来ることがある。
そんな思いからビストロレンチンを開業するにあたって3つの取り組みをすると決めました。
まず、保存の効く使い切りの冷凍食材やチルド食材を使用するということ。
そして、開栓後の劣化が早いワインを飲み切るため、特別なグラスワインサーバーを導入すること。
最後に持ち帰り用のドギーバッグを用意し、お客様が食べきれなかった分をお持ち帰り頂けるようにすること。
以上の3つに取り組むことで、廃棄三種と言われる過剰除去・直接廃棄・食べ残しに対策を講じようと考えたわけです。
我々の取り組みは世界的に見れば本当に小さな一歩だと思います。
それでも、誰かが一歩を踏み出す事が後に大きな前進に繋がると信じているのです。
少々堅苦しい内容になってしまいましたが、要は小さい頃に母親に言われ続けた
「食べ物を粗末にしなさんな!!」
という教えが今も心に深く根付いているんだと思います。
ご来店くださったお客様に残さず食べて頂けるよう、ビストロレンチン!のメニューも進化させ続けていきます!
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!